ドイツ国家人民党(Deutschnationale Volkspartei, 略称:DNVP)

第一次世界大戦後の1918年12月にドイツ保守党(DKP)や自由保守党(FKP)
など帝政時代の保守政党が合同して結党された。
ヴァイマル共和政に反対する保守野党としてリベラルな政府と徹底対決した。
1925年から1928年にかけてはやや穏健化し、政権に参加した時期もあるが、
1928年以降はフーゲンベルク指導のもと保守野党路線に戻った。
ヒトラー率いる国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP)と反政府で共闘し、
1933年に成立したヒトラー内閣に連立与党として参加したが、
同年中にヒトラーの圧力により自主解散させられた。

主な支持層はユンカー(東エルベの大地主貴族)や実業家などであり、
伝統的で保守的な政策を主張し、富裕層の利益を最優先にする「ブルジョワ政党」
であった。
ドイツ皇室の復活を求める帝政復古派も多かった。