>>120 完結編の続き

法廷から出て来た磯野家の中で一番口の柔らかいカツオにばかりマスコミのマイクは向けられた
いつものようにしたり顔であることないこと面白半分に口走ってた所へ
サザエが走り寄って来てカツオの頭に鉄拳を1発お見舞いした
カツオは顔を歪めアッヒーン!とよく分からない変な悲鳴を上げた
それを見ていた全米の視聴者たちは腹を抱えて笑った
これが ” 今泣いた全米がもう笑った ” 瞬間だ

この裁判を固唾を呑んで見守っていたタマはホッと胸を撫で下ろした
雨降って地固まるというのはこのことなんだろうなと感慨深く実感したのだった
自分の出る幕がなくなったことで安堵したタマは
またいつものようにどこ行く宛のない近所の徘徊へと向かって行った

今回の出来事をきっかけに我々は磯野家にはタマという
とても頼りになる存在を認知できた、それだけで心強く感ずるのだった