それに彼女はとても愛情深いんですよね。第1話からリーダーとしての責任感が強い人だと思いましたし、第2話では
日が浅いメンバーにも関わらず錬金ちゃんを身を挺して助けに行く場面もありました。最初こそ信頼されません
でしたが、みんなへの愛情が深く、まさに団長アーサーの名に恥じない要素を持ったキャラクターです。

──それこそ錬金で言えば、第2話があったからこそ信頼関係が築けたわけですからね。

雨宮:第2話で錬金ちゃんの信頼を獲得できたからこそ、その後のエピソードで救われる場面もありましたからね。
特に山ちゃん(山猫アーサー)は第1話から精神的な距離感ができてしまったので……まぁ団長が悪いんですけど(笑)。
ただ、初期と比べると認めてもらえる部分は増えてきたのかなと思います。

雨宮さんが苦戦した、とある熱血教師のモノマネ

──団長を演じる上でのポイントについてお聞かせください。

雨宮:団長はギャグシーンが多い中で、仲間に対する愛情を気持ち悪く表現する点がたくさんあるので(笑)、
コロコロと変わる表情やギャグ顔に沿って彼女のいろいろな一面を引き出せるように心がけていました。

ただ、最終的にみんなから信頼されるようになると思いますし、そうありたいとも思うので、戦闘シーンなどのキメの
部分はカッコ良く演じるようにシーンごとの差を意識して演じています。

視聴者の方にも「ただの変態ってだけじゃなくて意外とやるじゃん!」と思っていただけないともったないキャラクターなので、
そのメリハリをつけるようにしました。

──たしかに団長は戦闘シーンからギャグシーンまでの振れ幅が大きいキャラクターですよね。

雨宮:実は収録で結構な無茶ぶりもあったんです。例えば第5話では金八先生のモノマネをするシーンがあって
「無理だよ?!」と思いながら金八先生のことを調べて(笑)。本番前のテストも頑張ってできたと思うんですけど
「もっと金八に寄せてください!」と言われてしまって(笑)。

団長が金八先生のモノマネをしているので、ある意味でモノマネとしてのクオリティは求められていないものの、
彼女としては振り切っていた方がいいんだろうなと思って、無茶ぶりに苦戦しながら収録を進めていました。