5/15(火) 9:26配信 日刊ゲンダイDIGITAL

J1名古屋にJ2京都も Jリーグ最下位クラブの呆れたお家騒動

 J1、J2で最下位に沈むチームが、呆れたお家事情を抱えている。

 J1名古屋は、今オフに元ブラジル代表FWジョーの移籍金15億円を含めて「総額20億円」の補強費を投入したといわれているが、12日の敵地での長崎戦も0―3に終わり、開幕2連勝の後は3分け9敗。ドロ沼の最下位である。

「たとえばジョーの獲得は、16年6月にチーム統括部強化・補強担当に就任した大森さんが主導したが、『ピークの過ぎた選手』と反対したGMの下條さんは1月、就任1年ちょっとでクビになった。ここまでジョーは5得点。
莫大な移籍金と年俸3億円には釣り合わない数字だ。しかも移籍金に関して不透明な話がブラジルで囁かれるようになった。

 ジョーは17年に中国・江蘇蘇寧から移籍金なしで母国の古巣コリンチャンスに移籍したといわれ、コリンチャンスは保有権を持っていないともっぱら。さらにコリンチャンス時代には給料の未払いもあり、移籍金自体が発生しない選手だったようです。
それでは名古屋の支払った15億円はどこに? 代理人やコリンチャンスの幹部、名古屋の関係者が『山分けしたのでは?』とウワサになっており、監督も選手も100%の力を出せるような状況にない」(地元マスコミ関係者) 

 J2で最下位にあえぐ京都は今季、VIPルームに異変が起きている。 長年チームをバックアップしてきた京セラの稲盛名誉会長が、地元スタジアムに姿を見せなくなり、チーム周辺から「京セラが手を引いたらチーム消滅の危機」と危惧する声も聞こえてくる。

「17年に京都入りした元代表のDF闘莉王による“チームの私物化”が低迷の原因にもなっている。彼は強化部長と手を組み、監督人事や選手補強にまで口を出し、何よりも<自分が先発フル出場できる>環境を整えることを最優先に考えてきた。
11日に成績不振を理由に布部監督が解任され、後釜に座ったフィジカルコーチのボスコは、16年に闘莉王が在籍していた名古屋でコーチを務めており、それから2人はツーカーの仲。
ますます闘莉王の私物化に拍車が掛かるでしょう」(地元放送関係者)

 名古屋と京都。上がり目なしである――。