http://www.sankei.com/west/news/170830/wst1708300024-n1.html

 「ゲゲゲの鬼太郎」などの代表作で知られる漫画家、水木しげるさん(1922〜2015年)の作品展「水木しげる 魂の漫画展」が、岡山市北区の岡山シティミュージアム4階展示室で開かれ、来館者らが熱心に見入っている。9月3日まで。

 一昨年、93歳で亡くなるまで、生涯現役で、多くの大作を描き続けた水木さんの画業の魅力を紹介。

 会場には、画才を発揮した少年期から晩年期まで、独自の画風を模索し、全身全霊で描き続けた水木さんの作品の原画など約300点が展示されている。

 「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」「河童(かっぱ)の三平」などの代表作をはじめ、激戦地、ラバウルでの戦争体験に基づく「総員玉砕せよ!」などの原画のほか、新聞や雑誌の切り抜きをとじた資料、文献が書棚を埋める仕事場の写真、浮かんだアイデアを書き留めるメモ帳、ヨーグルトの瓶を使った絵の具入れなど、創作活動に使われた愛用品なども並ぶ。

 同市中区の画家、吉中裕也さんは「日々の暮らしの中での観察力と表現力に驚く。壮絶な体験をしながらもポジティブな生き方に刺激を受けました」と感心しながら見入っていた。

 午前10時〜午後6時(最終入場は同5時半)一般1100円、高校・大学・専門学校生800円、小中学生500円、小学生未満は無料。