>>946
両面カードは2種類存在します。『変身する両面カード』と『モードを持つ両面カード』です。
カードの左上に存在するマークで区別することが可能です。

片面に黒の▲、もう片面に白の△▽のマークを持つものは『モードを持つ両面カード』です。
モードを持つ両面カードはそれをプレイするに際してどちらの面をプレイするかを選択します。
たとえば《嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies//星界の騙し屋、ティボルト/Tibalt, Cosmic Impostor》であれば
それを唱えるに際して2マナのヴァルキーと、7マナのティボルトのいずれかを選んでから唱えることになります。
基本的にモードを持つ両面カードが別の面に裏返ることはありません(特殊な例外はありますが…これについては後述)。

モードを持つ両面カードは戦場やスタック上にあるとき以外は第一面(▲の面です)の特性だけを持ちます。
たとえばヴァルキー/ティボルトはクリーチャー・カードを探す効果では探せますが、プレインズウォーカー・カードを探す効果では見つけることができません。
特殊な例としては《出現の根本原理/Emergent Ultimatum》は「単色のカード」を探すように指定していますが、
その後の探したカードを唱える段階では特に指定がないため、黒単色のヴァルキーを探して第2面のティボルトを唱えることも可能です。
これは相棒カードを採用する際の構築制限に対しても有効です。たとえばヴァルキー/ティボルトの第2面はの点数で見たマナ・コストは7ですが第一面が2なので
《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》や《深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depths》が相棒に指定されていても適正です。
もっとも、ルールスの能力で墓地から唱えられるのはヴァルキーだけ(ルールスの能力による制限)ですし、ジャイルーダでめくれてもティボルトを出すことはできませんが。

モードを持つ両面カードが効果によって単に戦場に出る場合、常に第一面で出ます。
これによりゼンディカーの夜明け及びカルドハイムに収録されている両面とも土地のモードを持つ両面カードは「土地のプレイ」ではどちらの面かを選べますが、
《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》や《成長のらせん/Growth Spiral》のような効果によって出る場合は第一面で固定となります。
また、いわゆる明滅(ブリンク)効果、すなわち一時的に追放して戻す効果などを受けた場合も第一面で戻ります。

これに対して『変身する両面カード』は左上のマークが収録セットによって異なります。
いずれかの面または両方に『変身/Transform』という文言が記載されています。
これらは必ず第1面で出て、条件を満たすことで変身し別の面に裏返ります。
モードを持つ両面カードと違い最初から第2面で唱える、ということはできません。

現在のスタンダード環境に存在する両面カードはすべて『モードを持つ両面カード』です。