転写空間と転写体 / 生命価  / 自我の単一性 / 分身除数知能の法則
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[ プロット備忘録 BUDDY XECTOR .046 - 01 ]


ピノとコオロギは、6つの王冠カード集めに行き詰まっていた。
そんな折、オバさんから噂を耳にする。
「 西のホワイトポケットに居る物知り爺さんならば
  知らない事は無いって話よ。
  長いこと情報料だけで生き残ってるらしいわ。」
「 闘わず情報料だけで!
  これは期待できそうだねコオロギ 」
「 他に出来そうな事も無いし、行くしかなさそう 」
「 アタシも会ってみたいから一緒に行くわね 」

現地
「 凄いな探知が全く機能しない 」
「 でもアノニマス・アイコンが3つ… 」
小学生の子供が現れた。
「 爺ちゃん足が不自由だから僕が案内します。
  決まりだからデッキ預からせて下さい 」
「 武装解除ですか
  念の入ったことで 」
3人とも小学生にデッキを渡す。

物知り爺さんを待って談話。
「 随分と珍しいカードが入ってるね 」
小学生の姉さんがお茶菓子を出してくれた。
「 それじゃアタシは、この辺で… 」
「 え? 」
「 いいの。いいの。だって、
  物知り爺さん何て居ないんだから 」
オバさんがデッキを持って部屋から出ると外から扉に鍵を掛ける。
「 既にセグメントの中だから、
  危害を加えたら反則負けしちゃうよ 」
「 どうして!? 」
「 現実の姉ちゃんは病死しちゃったんだ…
  でも、このバイプローブならば咒式で救える。
  だから誘い込んでロガーを奪ってるの。
  あのオバさんも僕が雇ってる 」
「 ちくしょう。 嵌められた 」
「 君らのデッキは扉の向こう側。
  持ち時間切れで勝つのは僕サ 」
「 それはどうかな 」 ピノがデッキを出す。
「 何!? 」
「 渡したのは列車内で遊んでたトランプだよ。
  君が迎えに来た時、デッキケースを見たんだ。
  何で検出アイコンが3つなのか不審に思ってね 」
帰路のオバさんは、往路に拝んだ地蔵の裏から隠した自分のデッキを回収する。

ピノが小学生を倒し、セグメントは姉ともども消失…
廃屋でうな垂れて居るのは車椅子に座った老人だった。

「 一体どれ程の年月を重ねて来たんだろう 」
「 … 。」

エピソード 『 アリ地獄 』 END  ◆UxQ8uxJMok