■知られざる世界権力の仕組み 寄生体シンジケートが富と権力を握る 1992年出版(著者)ユースタス・マリンズ■

第8章 慈善事業を隠れ蓑にするペテン財団の全犯歴

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◇新保守派(ネオコン・実態はトロツキストのニセ保守のディープステート一味)のフロント組織の一つが文鮮明の「統一教会」

新保守派(ネオコンサバティズム)のいま一つの看板組織が、KCIA[韓国中央情報部]とアメリカのCIAに資金源を仰ぐ文鮮明の統一教会(世界平和統一家庭連合)である。
統一教会は何十億ドルもの潤沢な資金を使って「保守的」出版物を刊行している。その一つがワシントン・タイムズ紙である。
同紙の編集長はロスチャイルドの親戚アーノルド・ド・ボークグレイヴである。

FBIでも、J・エドガー・フーヴァーがロイ・ゴッドソンを雇い入れたため、「新保守派」の活動に関与するはめになった。
ゴッドソンは「社会民主主義者」を自称する人物で、雇用された目的はFBI捜査員らをマルクス主義思想で教育することだった。
彼はジェイ・ラヴストーンによるアメリカ共和党の創設を援助したジョーゼフ・ゴッドソンの息子である。
ロイ・ゴッドソンは現在、国家安全保障会議の顧問である。

ヘンリー・キッシンジャーのたっての希望で雇われたのだ。J・エドガー・フーヴァーは共産主義者にすっかりイカれていた。
だから、アメリカ共産党の創設者ジェイ・ラヴストーンを雇い入れて、ベストセラーとなった『欺瞞の巨匠たち』の代作をしてもらった。
いかにも、この本は欺瞞の巨匠的作品だった。
なぜなら、この本を書いたのが共産主義者だったなどだれにもわからないからである。

CIAの情報宣伝工作やイスラエルのイメージアップ作戦、そして「新保守派」の煽動情報宣伝活動などの中心勢力がナショナル・レヴュー誌である。
この雑誌は、1955年にのちにCIA長官となるウィリアム・ケーシーによってウィリアム・バックリーのために設立登記され、
共産主義のトロツキスト運動を奨励する合衆国のニセ「右翼」ネットワークの一翼を担うことになった。

ニセ右翼組織とは、イングランドのフェビアン社会主義者がクアーズのビールの利益をもとに
運営するヘリテージ財団やアメリカン・エンタープライズ研究所など、世界権力の指令に従う多くの同様の機関をいう。

新保守派たちは公共の飼い葉桶からたらふく餌にありつきながら、のべつ幕なしに「民主主義」についてムダ口をたたいているおかげで、
その巧妙な腕前が「民主主義計画」というハッタリの国策となって実を結んだ。
つまり、世界各国で民主主義を促進させる計画に議会が予算を割くべきであると議会を納得させたのである。

この民主主義計画は、老練な社会主義者レイン・カークパトリックとジェイ・ラヴストーン、そしてジョージタウン大学のイエズス会士エドマンド・ウォルシュ神父、
それに厳格なモルモン教会監督のオーリン・ハッチ上院議員とが束になって生み出した頭脳の産物であった。
そして1983年に上院議員のハッチは、この全国民主主義基金法案をまんまと議会に通過させてしまったのだ。

全国民主主義基金の理事長には、ユダヤ名誉毀損防止連盟(ADL)の幹部理事カール・ガーシュマンが選任された。
この基金がおびただしい子飼いの新保守派団体に資金を与えてきた。

そして、そうした団体のすべてが大災難であることが判明した。
1991年と92年に全国民主主義基金は「民主主義を奨励する」ためと称してロシアの高官に賄賂を贈り、
ロシアのさまざまな団体に追跡できないほどの莫大な金額をバラまいた。
しかし、その人物・団体のいずれも共産主義体制の没落になんの役目も果たさなかった。