■日本を操る「隠された支配構造」<著者>丸谷元人 国際派ジャーナリスト・危機管理コンサルタント■

P34 ☆「従軍慰安婦と分断支配」韓国に肩入れするアメリカの思惑☆

そういう意味では、これも先ほどまでの領土的な分断であります。
つまり日本の周辺には今日も、台湾を含めれば4カ国との間に分断と火種が常に残されているわけなのです。
歴史戦というのもまた、分断統治の支配の道具だということ、私はこれを主張したいと思っております。

日韓が小競り合いを続ける状況には必ずアメリカが仲裁役で、まあまあまあと言うのです。
まあまあと言いながら慰安婦問題については時々韓国に肩入れするのです。
「お前の方が正しいのだからもっと言えよ」みたいな話になるわけなのです。
またアーミテージレポートの話になります。

別にアーミテージさんを好きでも嫌いでも、憎いわけでもないのですが、彼のレポート、つまり、親日派と言われてる人た
ちの発言がどれだけうさん臭いものかというものを、この第3次アーミテージレポートが如実に示しているので、今回多用させていただきました。

彼は言いました。「慰安婦問題に関して事実はただ1つ、それは悪いことであり実際に起こった。
そして日本の何人かが責任を負っている。それで話は終わりだ」と、映画のセリフみたいにかっこよく啖呵を切ってくださっているのです。

しかしよくよく韓国の元慰安婦という女性の方に話を聞いてみますと「日本兵に捕まって連れて行かれたのだそうですね」
「そうなのです、もう私は大きな男たちが来て、私にチョコレートをくれて。ではクリスマス休暇に遊びに来いって言った」という話です。
それはアメリカ兵だろう、と、そういう話がよくあるのです。

クリスマスの休暇にチョコレートをくれる日本兵なんかいないぞと思うのですけれども、そういう事実があります。
私は言葉を返したいのは、「事実はただ1つである、その事実はどうなのだ」ということです。
アメリカ兵が朝鮮戦争のころ一生懸命やっていた、もしくはその後韓国政府がやった、いわゆる何とか村で慰安婦所で
あさりまくっていた事実はどうなのだ、という話なのです。

そういうことは言わないですよね。われわれは、アメリカ人はフェアだと教わっています。
アメリカ人というのはフェアな人たちだ。欧米人というのはフェアな人たちだ。
日本人はすぐ物を隠したがってフェアではないのだということを、私もよく高校の先生とかに言われました。
しかもそれを左翼の先生に言われるのですね。

でもこれを見ていたら全然フェアではないですよね。
当時、私は高校のときにこういう授業がありました。

英語の文章だったのですけれども、日本人は肩がよくこる、アメリカ人は肩がこらないっていう内容です。
これは前に言ったかもしれません。なぜかと言うと、日本人の体格はあまりに貧弱で、アメリカ人は体が大きいから、と言うのですね。
「ああ、そうか」と、私はそれを本当に信じていました。

田舎にいたので、高校生までアメリカ人を見たことがなかったのです。
「アメリカ人ってやっぱり体が大きそうだから、うん、肩こりはしないのだ、日本人はするのか」、でもふと思ったのですね。
「アメリカって移民国家だよな、そうすると日系人もいるはずだ。でも彼らはアメリカ人だな」と思ったので、先生に聞きました。

「先生、日系アメリカ人も肩がこらないのですか」、そして先生は答えられなかったと、そういうこともあります。そういう教育が教材のなかにたくさんあります。
今、森友学園がぐじゃぐじゃ言われています。確かに安倍総理頑張れとか何とかと、見ていてちょっと笑ってしまうところがあります。