裸の「自撮り」なぜ送るの? 巧妙な手口、消せない痕跡
11/25(土) 11:58配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171125-00000033-asahi-soci
http://www.asahi.com/articles/ASKCS6Q3WKCSUTIL071.html?iref=comtop_8_04

 「裸の写真を送ってくれたらお金をあげるよ」
 お金をもらえるなら――。軽い気持ちから写真を送信すると、今度は交際を申し込まれた。
拒否すると、男の態度が豹変(ひょうへん)した。
「写真をばらまかれたくなかったら言うことを聞け」

 警視庁は今年7月、40代の男を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで逮捕し、こんなやりとりがあったことを明らかにした。
男は少女の写真をネット上に拡散させ、いまもすべては削除されずに残っているという。

 警察庁のまとめによると、昨年1年間に摘発した児童ポルノ事件のうち、自画撮りでの被害者は約4割にあたる480人。
2012年の207人から年々増加している。
被害者の約8割がLINEやツイッターなどで知り合った相手に自分の写真を送っていた。

 東京都が子どもからネット上のトラブル相談を受け付ける「こたエール」でも、
相談全体に占める自画撮り被害相談の割合は12年の1・8%から昨年は7・6%に増加している。

 多くは、相手からの執拗(しつよう)な催促に疲れたり困ったりして裸の写真を送っていた。
同性になりすました相手からの被害や、男子生徒からの相談もあった。
「画像を売るぞ」「会ってくれたら消す」などと言われて実際に相手と会って性的被害を受けたケースもあったという。