血液で大腸がん検査 9割発見 島津製作所、費用2万円
2018/9/19 10:00日本経済新聞 電子版

島津製作所は患者の血液から早期にがんを見つける診断サービスを10月から始める。大腸がんを9割以上の確率で発見できる。
自由診療で検査費用は約2万円。国内では新たにがんと診断される患者の中で大腸がんが最も多い。
島津はがん検査などの先端医療事業を成長戦略の中核と位置づけ、主力の研究機関向け分析機器に続く事業に育てる。

新サービスは血液に含まれるアミノ酸や脂肪酸など8種類の物質を測定する。神戸大学や国立がん研究センターと共同開発した技術で、島津の高精度の分析計を活用する。
採取する血液はわずかで済む。
これまでの研究で、早期段階を含む大腸がん患者の9割以上で正確に判定できた。

サービスはまず京都市内の病院で始め、数年以内に全国に拡大する。検査対象も大腸がんだけでなく、
乳がんや膵臓(すいぞう)がんにも広げる方針だ。国に健康保険の対象として認めてもらうよう準備を進める考えだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35507620Z10C18A9AM1000/