災害の一次対応で被災地へ向かった時、戦慄した。舗装路は割れて捩じ切れ、線路はキャラメルみたいだった。荷物を台車に移し、それでもなお通れない場所は、バケツリレーの要領で物資を運んでゆく。その先に待っていたのが、津波で押し流された荒涼の大地だった。