シャープ、軽さ143gでゲームを楽しめる「AQUOS zero2」2019年9月25日 https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1208999.html
シャープは、軽さとハイスペックにこだわったAndroid スマートフォン「AQUOS zero2」を今冬モデルとして発表した。「AQUOS zero2」は、軽さとハイスペックを追求したスマートフォン「AQUOS zero」の後継モデル。
新開発の有機ELディスプレイを搭載しており、描画回数を「AQUOS zero」と比べて2倍の毎秒120回に向上。残像低減のため各フレーム間に黒画面を挿入し従来比で4倍となる高速表示を実現した。
加えて、毎秒240回の高速スキャンによりタッチパネルの精度も向上している。
ディスプレイサイズは6.2インチ→6.4インチ、カメラはシングル→デュアルレンズと着実にスペックアップ。その一方で重さが143gとなり、146gだった「AQUOS zero」から3g、軽量化された。こうした軽量化により、長時間のゲームプレイでも
手や腕の負担を押さえ、快適にプレイできる。また、AQUOSシリーズ初の画面内指紋センサーも搭載している。AQUOS zeroで採用された2つの充電ICを使用し、発熱を抑えるパラレル充電も引き続き採用している。
主なスペック
 出荷時に搭載されるOSは、Android 10。チップセットはクアルコムのSnapdragon 855。RAMは8GBで256GBのストレージを搭載する。ディスプレイサイズは6.4インチ(フルHD+ 2340×1080)で有機ELを採用。
 カメラは標準カメラが、1220万画素でf1.7、光学式手ブレ補正、広角カメラが2010万画素でf2.4、電子式手ブレ補正を搭載する。
 無線LANは、IEEE802.11a/b/g/n/acに対応する。バッテリー容量は3130mAh。大きさは158×74×8.8mmで重さは143g。顔認証と画面内指紋認証に対応する。
「軽さ×ハイスペック」でゲームを楽しむ幅広い人に
 2018年12月発売の「AQUOS zero」は、シャープにとって初めて自社で生産した有機ELディスプレイを装備。設計の工夫もあいまって当時、最も軽いハイエンドスマートフォンとなり、軽さと高性能というスペックを実現。そうした要素は、
ゲームファンから高い支持を得た。
 シャープ通信事業本部 パーソナル通信事業部長の小林繁氏は、そうしたゲームユーザーについて、大きく分けて「ライト層」「エンジョイ層」「ガチ層」がいると解説。
小林氏
 パズルなどライトなゲームを楽しむ層と、1日に何時間も没頭するガチ層に大別されるところだが、中間にあたるエンジョイ層にはライト層からどんどん流れ込んでいると小林氏。そうしたユーザー層に向けたスマートフォンが
はたして存在しているのか……と市場を見渡すと、「マッチョな機種しかない。重くてゴツいことが常識になっている。エンジョイ層にとってガチでゴツいスマートフォンばかりで良いのか」(小林氏)。そこでシャープが今回発表するのが「AQUOS zero2」だ。
黒画面でリセットしてくっきりした映像に
 「AQUOS zero2」もまたシャープ製の有機ELを採用。新たな要素として240Hz駆動に対応し、きわめてレスポンスの高いディスプレイとなったとうたう。
 一般的なディスプレイは60Hz駆動だが、AQUOS zeroでは120Hzに対応していた。この段階で滑らかな映像表現を実現していたことになるが、さらに1枚1枚の間に黒い画面を挿入して240Hzとした。
 黒画面がもたらすのは、「網膜残像効果の軽減」だ。網膜残像効果とは、「今見ていた絵とその次の絵を脳が勝手に混ぜ合わせる」(小林氏)という事象のこと。黒画面を挟むことで混ぜ合わないようにリセットする。
これにより、滑らかさに加えてくっきりとしたように感じるのだという。
4倍速と通常の比較
高速なシャッタースピードで撮影すると、4倍速モードのAQUOS zero2(左)の画面には黒い表示が見てとれる