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まず色域の広さ。「片方が明らかに色域が広く、特に赤の発色が全く違っていました。これは3m先からでもわかりました」。もう一つは全体の立体感。「感覚的な話ですが、片方が比較的のっぺりしているのに対して、もう片方は奥行き感がありました」。

同感だ。フルHDディスプレイを至近距離で見ても、ドット感はほとんど感じられない。これ以上解像度が上がっても違いを感じにくく、そのため精細度だけで2つのディスプレイを見分けることは相当に難しいだろう。
一方、色再現性については、一条氏の解説通り「Xperia Z5 Premium」の色域が明らかに広く、一目で見てわかる違いがある。

両モデルは、ともにLive Color LEDを搭載した「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用している。だが、Xperia Z5に比べてXperia Z5 Premiumのほうが、明らかに色再現性能が高い。
あらかじめ彩度も調整し、色域の差をわかりにくくしておけばよかったが、後の祭りだ。

とはいえ、色域の広さと解像度に、直接の関係はないはず。色の再現能力を決めるのはLEDバックライトやフィルター、パネル表面処理などの要素が大きい。
今回はたまたま解像度の高さと色域の広さが一致したのでよかったが、全問外れる可能性もあったわけだ。

もう一つのポイントとして一条氏が挙げた「奥行き感」は、感覚的な言葉で一般化が難しいが、解像度が高まることでディテールが見通せるようになった結果と考えられなくもない。
ともあれ、4Kだからかどうかは結論づけられないが、Xperia Z5 Premiumの画質の良さは、遠くからでもしっかり判別できたことになる。