>「どんなデバイスも、ファームウエアをアップデートすればバックドアを作れる。
>デバイスを1度チェックしただけでは不十分だ」と言う。

多分それは事実

スノーデンは、英紙ガーディアンにNSAの極秘ツールであるバウンドレス・
インフォーマントの画面を示し、クラッパー国家情報長官が議会公聴会で
否定した3月に合衆国内で30億件/月、全世界で970億件/月のインターネット
と電話回線の傍受が行なわれていたことを明らかにした。電話傍受には
ベライゾン・ワイヤレスなどの大手通信事業者が協力しており、NSAは加入
者の通話情報を収集していた。標的になった情報は通話者の氏名・住所
・通話内容の録音のみならず、メタデータも収集しており、通話者双方の
電話番号、端末の個体番号、通話に利用されたカード番号・通話時刻・所
要時間、および基地局情報から割り出した通話者の位置情報も収集していた。

またインターネット傍受はクラッキングではなく、アプリケーションプログ
ラミングインタフェースのような形のバックドアによるもので、コードネー
ム「PRISM(プリズム)」と名付けられた検閲システムによって行なわれていた。
標的になった情報は電子メールやチャット、電話、ビデオ、写真、ファイル
転送、ビデオ会議、登録情報などだった。

IT企業の協力

通信傍受にはMicrosoft、Yahoo!、Google、Facebook、PalTalk、YouTube、
Skype、AOL、Appleなどが協力させられていたことは以前から指摘されていたが、
スノーデンの持ち出した資料によってその一部が明らかとなった。Microsoftは、NSAが
通信傍受しやすいようにMicrosoftチャットの通信暗号化を回避(バックドア)した。
またストレージサービス「スカイドライブ」へのNSAの侵入を容易にするように配慮
を行った。SkypeもNSAが容易に情報を取得できるように特別チームを編成して、その
技術的問題を解決した。Facebookには2012年後半の6ヶ月間で、NSAから18000-19000個
のユーザーアカウントについて情報提供依頼があったと報告した。