日本維新の会は、新自由主義(ネオリベラリズム)を党是とするイデオロギー政党です。
新自由主義は、市場経済、小さな政府、民営化、規制緩和、社会保障の縮小、企業規制の緩和などを重視するイデオロギーであり、積極的な自由主義(リベラリズム)的アプローチを採ります。日本維新の会はさらに財政再建や地方分権、行政改革、教育改革など踏み込んだリベラル政策を主張します。

従来、日本の国政政党は保守または革新という権威主義的な政策を掲げてきました。
それらの政党は政局として保守と革新の対立という構図で支持率を上げてきました。
保守と革新の違いについていろいろな研究がありますが、区別のための区別とみなす政治学者が増えてきています。一例として岸信介元首相は「革新官僚」として保守派から指弾をうけながら、後に国政政治家となると「保守的」を看板に掲げました。革新と保守の間に政策上の違いはほとんどないと言ってよいでしょう。

日本維新の会は国政政党としては憲政史上初のリベラリズムを掲げる政党として国民的支持を得ることができました。国政選挙の結果によってはリベラルな政府を樹立できる可能性が指摘されています。