なんか悪い物でも食ったのか?

「老後2000万円問題」の何が問題か 玉木 雄一郎
ttp://agora-web.jp/archives/2039707.html
そもそも年金100年安心プランは、少子高齢化に合わせて年金を自動減額する仕組み(「マクロ経済スライド方式」)を導入し、
年金の積立金が100年間は枯渇しないようにした改革なので、当然、年金額は減っていくように設計されています。
つまり、もともと100年安心プランが担保するのは「年金財政の健全性」であって「国民生活の安心」ではありません。

それを、あたかも人生100年時代を生きるに足る年金(額)がもらえる改革だと誤解を与え続けてきた与党の責任は大きいし、野党もその誤解を前提に攻めると、
誤解が広がるだけになります。まずは、今後どの程度年金が減るのか正確に示すことが大切です。大丈夫と言い続けるのは単なる問題の先送りです。

年金問題は、とかく誰かを責めがちになりますが、本質的な原因は、少子高齢化で受益者と負担者のバランスが崩れていること、そして何より日本人の寿命が伸びていることです。
いずれにしても、無い袖はふれないので、長生きのリスクをどうカバーするのか、具体的な対策を考えていかなくてはなりません。