長年大量のアルコールを飲み続けた人は、いつの間にか、体の中にはアルコールがいつもあるものだという体に変化します。
そのような人が飲酒のできない状況下に置かれた場合、体は異変を起こします。
手の震えや幻覚・意識障害などの「振戦せん妄」と呼ばれる離脱症状(従来は禁断症状といいました)を呈することがあります。
このような状態になる場合、その人は身体依存になっているのです。
身体依存になってしまうと、離脱症状の苦痛を避けるために、何としてでもアルコールを入手しようとして、
家族の目を盗んで自動販売機に向かったりといった、アルコールを手に入れるための行動を起こします。
このような行動を薬物探索行動といいます。そしてアルコールを入手し、飲酒が繰り返されることになります。