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あずにゃん
0001名無し遺産
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2013/08/15(木) NY:AN:NY.ANID:Z1lU5mXW0
ペロペロ(^ω^)
0024名無し遺産
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2017/05/23(火) 02:27:38.53ID:WRKTBmO4O
凛「あずにゃん…って、何ですかー?」

穂乃果「さあ?わかんないけど…食べ物じゃない?ペロペロって書いてあるし」

凛「食べ物で、あずにゃん…あ、凛わかった♪」

穂乃果「なになに?」

凛「“あず”がつく食べ物っていったら“あずき”だよねー♪」

穂乃果「小豆…ってことは、あんこ?」

凛「たぶんそうじゃないかにゃ?…あんこを使ったお菓子だったら、穂乃果先輩得意ですよね?」

穂乃果「んー。小豆のあんこは正直ちょっと飽きてるけど…まあ、作るのは結構好きだよ」

凛「じゃあ作ってみてくれませんか?」

穂乃果「そう言われても…あんこを使った何を作ればいいの?」

凛「あんこが入ってる物っていったら…おまんじゅう?」

穂乃果「それだったら“あずにゃん”じゃなくて普通のおまんじゅうだよ」

凛「そっか。…じゃあ、えーと…あ、猫!」

穂乃果「ねこ?」

凛「“にゃん”といえば猫でしょ?…きっと、猫の形をしたおまんじゅうなんだにゃ♪」

穂乃果「なるほど…私にできるかなぁ?」

凛「頑張ってください!凛、応援してます♪」

穂乃果「アハハ…ありがと。じゃあ、ちょっとやってみるね」

コネコネ…

穂乃果「ん。生地はこんなもんかな…」

グツグツ…

穂乃果「凛ちゃん。あーん」

凛「あーん、って…ちょっと熱くないかにゃー?」

穂乃果「そうだね。そのまま口に入れたらヤケドしそう…」

凛「えー!?だったら冷ましてくださいよ><」

穂乃果「凛ちゃんって猫舌だったりする?」

凛「そんなことないにゃ。凛は熱いラーメンも平気だし…それに、かよちんが言ってました。熱いのが苦手な人は舌の使い方がヘタなだけで、猫舌なんてないんだって」

穂乃果「へー」

フー フー ハフハフ

穂乃果「どう?」
0025名無し遺産
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2017/05/23(火) 02:29:52.21ID:WRKTBmO4O
凛「あまーい♪」

穂乃果「甘すぎない?」

凛「ちょうどいいと思います」

穂乃果「そ。じゃあ、あんこはこれでOKだね♪」

凛「なんかワクワクするにゃ。おまんじゅう作るところなんて初めて見ました♪」

穂乃果「私は小さい頃からいつでも見られたけどね。やろうと思えばいつでも作れるし」

凛「かっこいいにゃ。穂乃果先輩、職人さんみたい♪」

穂乃果「そうかな?…えへへ」

凛(あんこを生地に包んで、形作りに入ったにゃ…たぶん今は話しかけないほうがいいよね)

穂乃果(昔、粘土で遊んだのを思い出すなぁ…いつものおまんじゅうより…む、難しい)

パタン

穂乃果「ふーっ。…あとは焼き上げるだけだよ」

凛「楽しみですねー♪」ワクワク

穂乃果「うまくいくといいなぁ…」

チーン

穂乃果「できたぁ♪」

凛「わあーっ、ホントに猫さんのおまんじゅう…可愛いにゃー♪」

穂乃果「初めてにしては上出来かな?…しっぽのところが、ちょっと目立たないけど…」

凛「しっぽが短い猫さんもいるし、じゅーぶん可愛いですよ♪」

穂乃果「こういう形のおまんじゅうは白あんや黄身あんが多いんだ。だから意外と小豆のあんことの組み合わせは新しいんじゃないかな?」

凛「小豆のあんこと猫さんの形で“あずにゃん”完成ですね♪」

穂乃果「さて、あとは試食だけど…やっぱり、みんなに食べてもらいたいよね♪」

ガララ

海未「お邪魔します」

花陽「こ、こんにちは…」

ことり「穂乃果ちゃん♪」

真姫「何ですか?急に呼び出して…」

穂乃果「これ、私が作った新しいお菓子なの。凛ちゃんが考えてくれたんだよ♪」

凛「みんなで試食するにゃ♪」

海未「まだ味見してないんですか?」
0026名無し遺産
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2017/05/23(火) 02:32:56.93ID:WRKTBmO4O
穂乃果「味見はちゃんとしたよ。味見と試食は別」

ことり「わあ、可愛い♪…猫の形のおまんじゅう?」

穂乃果「そう。名付けて、あずにゃん♪」

花陽「あ、あずにゃん?」

真姫「イミワカンナイ」

穂乃果「食べてみればわかるよ。…雪穂ー!お茶!」

雪穂「はいはい…私の分も残しといてよ?」

穂乃果「ちゃんとあるから心配しないで」

ことほのうみまきりんぱな「いただきます♪」

穂乃果「…」パク

真姫「…」モグモグ

凛「おいしいにゃ♪」

花陽「甘さもちょうどいい…」

海未「中身は小豆のつぶあんですね」

ことり「だから…あずにゃん?」

穂乃果「そ。やっぱり、つぶあんのほうが小豆って感じがするでしょ?」

海未「形も可愛いし、美味しいです。これならお店に出せそうな気もしますが…」

穂乃果「どうでしょうか!?師匠!」

雪穂「誰が師匠よ…はい、お茶です」コト

真姫「ありがと」

穂乃果「あとはお父さん次第かなぁ…」

雪穂「そうだね。お父さんに認めてもらうことを考えたら…」

穂乃果「あ…そっか」

真姫「…何の話?」
0027名無し遺産
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2017/05/23(火) 02:35:18.36ID:WRKTBmO4O
【翌日】

絵里「…これは?」

穂乃果「私が作った、新作のおまんじゅうです!」

希「作った新作…頭痛が痛い感じ?」

穂乃果「い、いや…そうじゃなくて」

絵里「それをどうしてここへ?」

ガチャ

にこ「希ー。ちょっと…」

ほのえり「?」

希「にこっち。どうしたん?」

にこ「いや…何、取り込み中?」

穂乃果「誰か知らないけど、よかったらあなたもどうぞ!」

にこ「はぁ?(こいつ…μ'sの)」

穂乃果「私が作ったおまんじゅうです♪」

にこ「ふーん。…って、これ本当に作ったの?」

穂乃果「そうですよ。可愛いでしょ?」

にこ「素人とは思えない…あんた、何者?」

穂乃果「μ'sの高坂穂乃果です!」

にこ「それは知ってるわよ。そうじゃなくて…」

希「高坂さんは和菓子屋の娘なん」

にこ「ああ、それで…食べていいの?」

穂乃果「どうぞ!…生徒会長さんも」

絵里「…いいけど」

希「ウチの分はないの?」クスン

穂乃果「い、いや、ありますよ!副会長さんもどうぞ♪」

のぞえりにこ「いただきます」

穂乃果(私のお菓子をお父さんに認めてもらうことを考えたら…生徒会長さんのほうが、まだ優しいくらいじゃないかって。だから…)
0028名無し遺産
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2017/05/23(火) 02:36:28.93ID:WRKTBmO4O
にこ「…おいしい」モグモグ

希「お茶が欲しくなる感じやね♪」

穂乃果「熱々じゃなくてよかったら、お茶もあります♪」

にこ「至れり尽くせりね…」

穂乃果「生徒会長さんは…どうですか?」

絵里「…ハラショー」

穂乃果「はらしょう?」

希「おいしいよ。ありがとう♪…って」

絵里「そ、そこまで言ってないわよ」

穂乃果「えへへ。気に入ってくれたら、今度お店にも来てください♪」

にこ「和菓子屋としては、まあまあね。…ただ」

穂乃果「ただ?」

希「タダ?」

にこ「アイドルとしては、全然なってないわ!」ドヤァ

穂乃果「えぇ!?」ガーン

【放課後】

穂乃果「…って言われちゃった」シュン

凛「アハハ…でも生徒会長さんは喜んでくれたんですよね?」

穂乃果「うん。ハラショーだって♪」

凛「はらしょう?」キョトン

穂乃果「えへへ。…よーし。今日も練習、頑張るぞー♪」

ことりんぱな「おー!」
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