ハンセン病療養所を世界遺産に11/14 18:13nhk高松
瀬戸内市と香川県にある合わせて3つの国立ハンセン病療養所の世界遺産登録を目指して14日、新たなNPO法人が設立されました。
14日は瀬戸内市邑久町にある国立ハンセン病療養所「邑久光明園」で、瀬戸内市の武久顕也市長や療養所の入所者でつくる自治会の会長らが集まり設立総会が開かれました。
今回設立されたNPO法人では瀬戸内市にある邑久光明園と長島愛生園、それに香川県の大島青松園の入所者たちの高齢化が進む中、元患者に対する人権侵害の歴史などを後世に伝えるために世界遺産への登録を目指すことにしています。
理事の1人に選ばれた邑久光明園の屋猛司自治会長は「地域の人たちと一緒に大きい運動となるよう盛り上げていきたい」と話していました。
また、同じく理事に選ばれた長島愛生園の中尾伸治自治会長は「歴史の検証を積み重ねながら、世界遺産に到達することを願っています」と話していました。
NPO法人では今後はハンセン病療養所の建物などについては「世界文化遺産」。また、記録性の高い文章や写真などの資料については「世界の記憶」への登録を目指し専門家を招いた学術調査やシンポジウムなどを開く予定だということです。