漢籍に由来する日本語の成語[編集]

好事門を出ず、悪事千里を行く
好事不出門 惡事行千里 -- 『北夢瑣言』孫光憲


豹は死んで皮を留め 人は死んで名を留める
豹死留皮 人死留名 -- 『新五代史』王彦章伝


角を矯(た)めて牛を殺す
矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう) -- 『玄中記』


何者も言うは易く行なうのは難し
言者不必有コ 何者 言之易而行之難 -- 『鹽鐵論』利議


燕雀は天地の高きを知らず
大夫曰 宇宙之内 燕雀不知天地之高也 -- 『鹽鐵論』復古


燕雀いづくんぞ鴻鵠之志を知らん
燕雀安知鴻鵠之志 -- 陳渉 世家、司馬遷『史記』
燕や雀のような小鳥(小人物)には大鳥(大人物)の大志はわからない。


牝鶏歌えば家滅ぶ
牝鶏之晨 惟家之索 -- 周の武王、古人引用、
司馬遷『史記』「周本紀」、『書経』「牧誓」にも。


桃李言わざれども下自ずから蹊を成す。
桃李不言下自成蹊 -- 李広 伝賛、司馬遷『史記』


断じて敢行すれば鬼神もこれを避く
斷而敢行 鬼神避之 -- 李斯 伝、司馬遷『史記』


薪に臥し、肝を嘗める
臥薪嘗胆 -- 司馬遷『史記』「呉越春秋」復讐あるいは成功のために苦労を耐え忍ぶ。


むしろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ
寧爲?口無爲牛後 -- 司馬遷『史記』蘇秦伝、韓策『戦国策』昭侯後とは肛門のこと。


禍によりて福となす、成敗の転ずること、譬れば糾える縄のごとし。
(災害) 因禍爲福 成敗之轉 譬若糾? -- 司馬遷『史記』113巻 南越伝