首里人や揃い揃い、那覇人や汝走い走い、久米村人やくん転ばせ
(しゅいんちょーしゅりーじゅりー、なーふぁんちょーなーはいばい、くにんだんちょーくんくるばーしぇー)
首里人は互いに揃って、那覇人はそれぞれ銘々で、久米村人は転ばしあって。
協調主義の首里人、個人主義の那覇人、競争主義の久米村人という、それぞれの気質をあらわした言葉。


銭せぞ 銭や儲けらる(じんしどぅ、じのーもうきらる)
銭を儲けるためには元手になる銭が必要だということ。


人先行じ、人後あびり(ちゅさち んじ、ちゅあとぅ あびり)
人の先に行き、人の後に言え。
(会議・集会などは)人より早く出向き、人よりあとに発言するのが得策だと言う事。


唐や差し傘、大和や馬ぬ蹄、あんせ沖縄や針ぬ先
(とーやさしかさ、やまとーんまぬちまぐ、あんしぇーうちなーやはーいぬさち)
唐は差し傘(ほどの広さとすれば)、大和は馬の蹄ほど、じゃあ沖縄は針の先だ。
それぞれの国の広大さを例えたもの。


寝んとうしぇー 起くさりーしが、寝んたふーなぁや 起くさらん
寝ている者は起こせるが、寝た振りは起こせない。
「狸寝入り」


火吹きの目から 天道拝む(ひーふちぬみーから、てぃんとううがむん)
火吹き竹の小さな目から広大な天空を仰ぐ。
「針の穴から天井を見る」


やーさ悪心 難儀根性(やーさあくじむ、なんじくんじょう)
空腹は悪心の元、苦労は怒りの元。


家習いぞ 外習い(やーなれーどぅ、ふかなれー)
家での習慣が外でも出てしまうということ。
「お里が知れる」