沖縄のことわざ・警句・格言・他を収集。


蟻こーぬ 持っちん 減なゆん(あいこーぬ むっちん ふぃなゆん)
蟻んこが持ち去っても減ってしまう。
物の少ない事の例え。


吠ゆる犬や 喰ーらん(あびーるいのー、くーらん)
吠える犬は咬まない。
騒ぎ立てる者は大したことがないということ。


慌てる中 よーんなぁ(あわてぃーるなーか、よーんなー)
急いでいる中にもゆっくりと。
「急いては事を仕損じる」「急がば回れ」


意地ぬ出じれー 手ー引ち 手ーぬ出じれー 意地引ち
(いじぬ んじれー てぃーふぃち てぃーぬ んじれー いじふぃち)
腹が立ったら手を治めよ、手が出そうになったら怒りを治めよ。
糸満・白銀堂の由来で有名な言葉。


顔貌や 皮どぅやる(かーぎぇー かーどぅやる)
美貌も一枚の皮に過ぎないという事。


喰まん喰まんの 七椀(かまんかまんぬ、ななまかい)
「食べない、食べない」と言いつつ食べてしまうこと。


慶良間や見えゆしが 睫毛や見えらぬ(きらまーみーゆしが、まちげーみーらん)
海の向こうの慶良間諸島は見えるが目の上のまつ毛は見えない。
「灯台下暗し」


子とや笑われゆしが 銭とや笑わらぬ(くゎとーわらーりーしが、じんとーわらーらん)
子供とは笑って暮らしてゆけるが、金銭と笑うわけにはいかない。
「子は宝」「銀も黄金も玉も何せむに勝れる宝子にしかめやも(山上憶良)」


買ーい 病んめー(こーい やんめー)
買って出た病。
頼まれもしないのに余計な事をした結果、怪我をしたり病気になったりした時に使われる。


触れぇ三貫、取れぇ十縄(さーれーさんぐゎん、とぅれーとぅなー)
触っただけで三貫、取れば十縄も請求される。
「触らぬ神に祟り無し」