旧ドイツ帝国はその同盟政策の点で散々に非難されても仕方がなかった。
つまり、

ドイツはどんな犠牲を払ってでも世界平和を守ろうとする病的な弱気から、
絶えずあれこれ迷っているうちにあらゆる国との関係を台無しにしてしまったのである。

しかし、一つだけは非難されなくてもよいことがある。
ロシアとの友好関係はもはや維持されなかったことである。