奪われた国土は激しい抗議によって国家の膝下に戻ってくるのではなく、
戦闘力のある剣によって取り戻されるのだ。
この剣を鍛造することが、一民族の国内政策上の指導の課題であり、
鍛造作業を安全にし、戦友を探すのが外交政策指導の課題である。


神は臆病な民族を原則として自由にして下さらぬ


しかし今日、抗議や宣言、組合員の行進をもって
南ティロール問題を解決できると信じる者は、
まったく特別な無頼漢かあるいはドイツの俗物的市民である。

失われた地域の回復は、神様にいかめしく請い求めても、
あるいは国際連盟に無邪気に期待を抱いてもなされるものではなく、
武力によってだけ実現されるということについて、
ともかく、十分に知っていなければならない。