真実は君の顔に書いてあるし、声にもあらわれる。
恋人同士が目を見るだけで、あらゆることが分かり合えるのと同じく、
やがて分かることなのだ。


人間にふさわしい態度は、死に対して無関心であるのでもなく、
烈しい気持ちをいだくのでもなく、侮蔑するのでもなく、
自然の働きの一つとしてこれを待つことである。


己を律するためには、次のように考えるといい。
お前は老人だ。これ以上、理性を奴隷の境遇におくな。
身勝手な衝動に操られるままにしておくな。
また、現在与えられているものに不満を抱いたり、未来に不安を抱くことを許すな。


そんな目に逢うのも当然のことだろう。
君は今日善い人間になるよりも、明日なろうっていうのだから。


幸福は、その人が真の仕事をするところに存在する。


人は、ちっぽけな夢などでは満たされない、大いなる存在である。


幸福な人生──それは内なる魂の力のおかげである。


人生は闘争にして、また過客の仮の宿なり。


我々の人生は、我々の思考によってつくられる。


太陽が雨の役目を果たそうとするだろうか。
彼らはそれぞれ異なっていながら、同一の目的に向かって協力してはいないだろうか。

マルクス・アウレリウス