嫉妬の内には、愛よりも自愛のほうが多くひそんでいる。


真の友は最大の財産であり、また、最も得がたい財産である。


よく調べもせずに、簡単に悪と決めてかかるのは、傲慢と怠惰のせいである。


人は、他人と違っているのと同じくらい自分自身とも違っている時がある。


恋は火と同じく不断の動きなしには存続しえない。
何かを望んだり、怖れたりする気持ちが失せるやいなや恋は息絶える。


恋愛を一度もしなかった女はたびたび見つかるものだが、
恋愛を一度しかしない女はめったに見つからない。


嫉妬は常に恋と共に生まれる。しかし必ずしも恋と共には滅びない。


愛する人に本当のことを言われるよりも、
だまされているほうがまだ幸せなときがある。


自分の内に安らぎを見出せない者がそれを外に求めても無駄である。


真実の愛は幽霊のようなものだ。
誰もがそれについて話をするがそれを見た人はほとんどいない。


恋する男と女が一緒にいて、少しも退屈しないのは、
いつも自分たちの事だけを話題にしているからだ。


二人の間に恋がなくなったとき、
愛し愛された昔を恥ずかしく思わない人はほとんどいない。


我々は、幸福になるためよりも、幸福だと人に思わせるため四苦八苦している。

ラ・ロシュフコー