パリス・ヒルトンのように、有名であることが有名で、
特に何をするわけでもないように見えるが、
おそらく彼女の周りに居ると楽しいのかもしれないね。


絵画、音楽、ダンス、映画など、どんな芸術の形態であれ、
決してパーフェクトにはならない、
いつもそれに向けてトライできるだけなんだ。


ほとんどは(有名になることに)値しない人ばかりで、全く普通なのに、
突如とてつもなく有名になっている。


僕が脚本を書いたことで、ある意味彼ら俳優は無意識に僕のように演じているだけで、
主役を演じている俳優が僕の真似をしているわけではない。
あくまで、僕の書いた言葉とリズムが僕の話し方になっているだけなんだ。


誰もが人間として、自分自身を守るために、死を拒否することは自然な行為だと思う。
ただ、人々は死に関してジョークを言うことがないが、
僕はよく死についてジョークで語ることが多いね。


彼は人に厳しい批評家ではなかった。
特に僕の場合は、彼が影響力のある批評家だったから、
大きな(成功への)手助けになったと思う。彼が(がんの治療であごの)手術をしてからは、
ニューヨークにあまり来なくなったが、昔はよくニューヨークを訪れ、
僕の家にも彼の素晴らしい奥さんを連れてきて、話したことがあった。
彼の死は非常に惜しまれることだろう。


(ここ10年のアメリカの作品で、これが映画芸術だと思えた興味深い作品)
おそらく、マーティン・スコセッシの作品だね。僕は彼の作品一番好きなんだ。


(ロジャー・エバートについて)彼とは仕事を通してずいぶん長い間知人だった。
映画批評家としてはいつも優しい人物で、僕が映画製作を始めてすぐの頃、
僕を勇気づけてくれたし、他の人々(映画関係者)に対しても同様の対応をしていた。


映画製作を終えて、ほぼ良い作品だが満足せず、
次回作でパーフェクトに製作しようとして、
結局それもパーフェクトじゃなくて、再トライすることになる。

ウディ・アレン