人生はみじめさ、孤独、苦しみに溢れている。
そしてそれはあまりに早く終わってしまう。


毎年、私は1本の作品を作りますが、
それは喜劇かもしれないし殺人の悲劇かもしれません。
私はひたすら滑稽なわけではなく、完全に悲劇的なわけでもなく、
ただ単に現実的なのだと思います。


実際には、自分の作品が根本的に変わったとは思っていません。
私のコメディには多くの悲哀が見受けられると言う人もいます。


私が最初に愛したもの、それは悲劇です。
イングマール・ベルイマン、テネシー・ウィリアムズ、アーサー・ミラーが好きでした。
喜劇のことは考えてもいませんでした。


人を笑わせることができると気づいた時、この道に駆り立てられました。
皆が私に「退屈にさせないでくれ!」と言ったのです。


"表面的には楽しい瞬間のある本質的な悲劇"なのです。


頭で理解できることに価値はない。


人生には大きく分けて二つの種類がある。一つはひどいもの、もう一つは悲惨なもの。


チャンスに恵まれている人もいれば、そうでない人もいる。
彼らは違う列車に乗って旅をしますが、行き先は同じです。
歳を取り、病気になり、そして死ぬ。全て無に至るのです。


到着し、場所をロケハンし、そこから受けたインスピレーションで変更を加えていく。
私を魅了するものに。これが私の観光の仕方なのです。

ウディ・アレン(映画監督)