不運が眠っているときには、起こさないようにそっとしておくことだ。
ちょっとしたつまづきなら軽い傷ですむが、
それがもとで転倒してしまうと、致命傷を負いかねない。


もう少し多くを知り、もう少しゆっくり生きよ。


人には労せずしてすべてがうまくいく時期があるかと思えば、
何をやってもうまくいかない時期もある。
どんな人も、つねに賢人でいることはできない。


どんな長所をもった人物も、世間の支持がなければ、石ころだらけの道を歩まねばならない。
善意の衣をほどよくまとえ、他人にあらさがしされることはまずない。
世間はそいういう人の短所は見たがらない。

バルタサル・グラシアン
哲学者