歩みだけが重要である。
歩みこそ、持続するものであって、
目的地ではないからである。


船を造りたいのなら、
男どもを森に集めたり、
仕事を割り振って命令したりする必要はない。
代わりに、彼らに
広大で無限な海の存在を説けばいい。


人間であるとは、
まさに責任を持つことだ。
自分には関係がないような悲惨を前にして、
恥を知ることだ。


完璧がついに達成されるのは、
何も加えるものがなくなった時ではなく、
何も削るものがなくなった時である。


いったん出来事のうずの中に
身をおいてしまえば、
人はおびえないものだ。
人を不安にさせるのは、
未知のことだけだ。


やはりお前は、
お前の生命を投げ出させるものによってしか
生き得ないのだ。
死を拒否する者は、
生命をも拒否する。

- サン=テグジュペリ -