米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)
中国水利省淮河水利委員会は20日午前11時半、中国第3の大河である淮河の王家ダム
(安徽省阜南県)周辺に対し、洪水では最高の「赤色」警報を発令。
王家ダムは構造物を安全を保つための水位を上回ったとして午前8時半から放流を開始。
ダムの下流の住民約2000人が退避した。
安徽省が挟み撃ち
南部を流れる長江の水位が下降しないうちに、北部の淮河による洪水の危機に直面。
淮河水利委員会は20日、緊急事態のレベルを最高の1級レッドアラートに引き上げ。
長江流域のうち湖北省武漢市や江西省で最高レベルの警報を発令中。
長江と淮河の水位上昇に加え、35の河川と湖沼が警戒水位を超えた。
特に安徽省は、南北の大河により挟み撃ちされる情態となっている。
淮河は全長1000キロで、5省を流れる。
流域の人口は1億6500人で、中国のあらゆる河川の中で、人口密度が最も高い。