>>17
上のレスの続きです。

例えばスコットランドでは、ある時期から突然魔女狩りが激しく起こるんですが、原因が明確に
推定出来る事が有る意味面白いんですよ。

スコットランドの王様は、有る時にデンマークの王女との結婚を決意しました。所が、決意した後に
北海が荒れに荒れて、延び延びに成ったりようやくにして、デンマークに行くと帰国の時に船が沈没
しそうに成ったりしてます。

現代でも、此処まで悪天候に祟られると「何かの呪いでは?」って主張する人が居そうですが、中世
の人の脳味噌では、確実に魔女の仕業って事に成る訳ですよ。

で、国中の魔女って噂「飽く迄噂で具体的な証拠無し」が有る人が逮捕され、王自身も尋問に加わった
そうで、被疑者達は魔法で嵐を起こした事を自白して火炙りに。

この出来事は、国王ジェームズ六世自身が著書「悪魔学」の中で言及してます。

つまり、不幸な出来事が起こった時に、「これは神罰では無い、悪魔と契約した魔女の仕業に決まってる」
って主張する人達が居た事が魔女騒動の原因として多いんですね。

魔女狩りを観察した同時代人が、「魔女狩りに熱心な人は寧ろ宗教行事に異様な程拘る人の方が
多い」って分析とも一致します。