36歳で新たな道を歩むことを決めた渋谷。

本人もジャニーズ事務所に入った時は、40歳近くまでアイドルを続けるとは
思ってもいなかっただろう。

それが今はアイドル長寿化の時代。40代、50代になってもアイドルグルー
プの一員として生き、歌、演技、バラエティー、トークをマルチにこなすこと
が求められる。人生の折り返し地点が近づく中、そんな未来に葛藤を抱き、自
分の夢を突き詰めてみたいと考えるのは自然な流れだ。

長寿化が進むアイドルグループから、年齢を重ねたメンバーが新たな人生を模
索して脱退するというのは今後も起こり得る。ジャニーズ事務所が「アイドル
は短命」という常識を打ち破ったからこそ、直面した新たな課題。これをどう
克服していくのか、そのかじ取りが注目される。

15日、記者会見で関ジャニ∞を脱退することを発表した渋谷すばる。療養中の
安田章大を除いたメンバー6人が登壇した会見では、それぞれが真摯に率直な
気持ちを述べた。今後、「音楽を追求していきたい」という渋谷だが、これま
で関ジャニ∞のメインボーカルとして、グループの音楽活動を牽引してきたの
もまた、渋谷である。ソロデビューした際も、1人でステージに立ち「関ジャ
ニ∞っていうアイドルやってます」とあいさつしていた渋谷。大阪時代から強
い絆で結ばれ、いまや国民的グループとなった関ジャニ∞とって、渋谷はどん
な存在だったのか。彼らの道のりを振り返りながら、今回の決断について考える。