家庭用ゲーム大手、6社中3社が増益 スクエニHDはバンナムを抜いて利益トップに 全社がゲーム事業好調
2020年08月11日 09時32分更新

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家庭用ゲームソフト大手6社の第1四半期(4〜6月)の決算が出揃った。本業の儲けを示す営業利益が前の期に比べてプラスとなったのは、6社中3社だった。2社は減益となり、1社は赤字転落となった。

カプコン<9697>やコーエーテクモHD<3635>、スクエニHD<9684>が増益の一方、バンナムHD<7832>、コナミHD<9766>が減益、セガサミーHD<6460>が赤字転落となった(社名は略称)。
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ただ、新型コロナの影響でゲーム以外の事業の業績が悪化したものであり、ゲーム事業だけみると、いずれも好調な着地となった。いわゆる「巣ごもり消費」の恩恵を受けた格好といえる。

今回のトピックスは、スクエニHDの躍進だろう。バンナムHDの利益を抜いた。家庭用ゲーム、MMOゲーム、スマホゲームが好調に推移したことに加えて、電子書籍を展開する出版事業も伸びた。

■スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>
売上高870億5400万円(前年同期比63.2%増)、営業利益245億4900万円(同241.4%増)と大幅増収増益を達成した。主力のゲーム事業がHDゲーム、MMOゲーム、スマホゲームがいずれも好調に推移したことに加えて、出版事業も堅調に伸びた。新型コロナの拡大を受けて、臨時休業等による損失22億2600万円を特別損失として計上したという。