【原発を考える1】原子力発電はすでに時代遅れの「お荷物」
〜その経済競争力の世界的凋落
https://www.data-max.co.jp/article/27666

◆各国主要メーカーが原発市場から撤退

◆経済競争力を失った原発は、用済みの遺物

2017年の国際再生可能エネルギー機関(IRENA)のデータでは、
太陽光の発電コストは世界平均で1キロワット時あたり10セントで、10年時点と比べて73%下落、
陸上の風力の発電コストは同6セントで、7年間で23%下落。化石燃料並かそれ以下のコストで、無論廃炉や安全コストをすべて入れた原発よりはるかに安い。

自然再生エネは燃料代がタダなので、運転効率・安定性が向上し、設備建設コストが下がるほど価格競争力は増す一方だ。

原発は21世紀では、経済競争力を失い、まっとうな先進諸国においてはもはや過去のお荷物的遺産になりつつある。
いまだに軍事的理由ももつ、国土が広大な中露の両中央集権国家以外で原発稼働に積極的な主要国家はほとんどなくなってきている。

火山や地震、津波のリスクが近年ますます高まる日本に依然として54基も原発が存在し、しかも廃炉は遅々として進まず、
それどころか40年以上経年した中古原発を無理やり再稼動させようとしつつ、
自然再生エネルギーの技術革新も商業化も欧州に比べて10年以上、
一説では30年以上遅れてしまっている現状は、日本の自然再生エネルギー技術・プラントの国際競争力にも大きな影を落としてしまっているといえよう。