週刊誌で女性との不倫問題を報じられ、経済産業政務官を辞任した自民党の中川俊直衆院議員(46)=広島4区=が21日、離党届を提出し、党執行部が受理した。
野党は議員辞職を求めているが、二階敏博幹事長は「今は直ちにそういうことまでする必要はない」と党として議員辞職は求めない考えを示した。(サンケイスポーツ)

■父の秀直氏も官房長官時代に“不倫”で…

中川氏は18日に政務官を辞任したが、野党が議員辞職を求めて20、21日の衆院経産委員会が流会になるなど国会審議への影響も出ていた。

二階氏ら党執行部は21日午前、対応を協議し、自発的離党を求めることに。しかし議員辞職については、様子見の状況。
9月15日までに辞職すれば、自民党の苦戦が予想される都議選(7月2日投開票)後の10月に補欠選挙が行われる。

政治評論家の有馬晴海氏は「そうなれば自民党は広島4区に別の候補者を立てることになる。
中川氏は3代にわたる政治家だけに地盤があり、自民党もすぐには手放したくない。1、2回は無所属で選挙に出て、その後復党の線も見えてくる」と解説する。

中川氏の父親の秀直氏も官房長官時代の平成12(2000)年に不倫問題で辞任に追い込まれたが、
議員辞職はしなかった。

また、21日放送のフジテレビ系「とくダネ!」によると、2、3年前からがんの闘病中という妻の悦子さんが取材に応じ、
謝罪して離婚を否定したうえで、「逃げるような人ではない」と姿をくらませている夫をかばった。

2017.4.23 15:30
http://www.sankei.com/west/news/170423/wst1704230026-n1.html