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細菌戦(731部隊)

●石井部隊のルーツは、日露戦争直後に日本陸軍が設立した、伝染病の防御・統制を行う「野戦防疫部」である。
その後、「防疫給水部」に再編されて、関東軍、北支軍、中支軍、南方軍などに置かれるが
このうちの関東軍防疫給水部(ハルビン)を指揮したのが、石井四郎軍医中将率いる第731部隊だった。

●生物・細菌兵器や化学兵器の使用はむしろ、中国人が元祖といえる。
中国史には、皇帝・皇太子その他の政敵が毒殺される史例は数え切れない。

日中戦争中も、中国軍によるBC(生物・化学)兵器攻撃には
コレラ菌、炭疽菌、赤痢菌、腸チフス菌、パラチフス菌などの細菌、
砒素、昇汞、昇汞青酸、亜砒酸、アトロピン、硝酸ストリキニーネなどの毒物が使用された。

終戦直後、アメリカ軍が石井中将はじめ同部隊幹部に対し行った聞き取り調査の報告は
機密文書「フェル・レポート」と「トムソン・レポート」に詳しく記録されている。

同文書は 【 15ヶ所にのぼるソ連の細菌兵器開発所の存在 】 を明らかにしてはいても
巷間の伝聞である日本軍による「生体解剖」「凍傷実験」「中国人の大量虐殺」も
また「航空機による細菌撒布実験」も、これを裏付ける記述は一切ない。
《黄文雄 「黄文雄の近現代史集中講座」》