日本軍が中国戦線で最も悩まされたのは、中国軍の攻撃よりも、【 不衛生きわまりない環境であり風土病・伝染病だった。】
ペスト・マラリア・赤痢・コレラ・梅毒・腸チフスと、感染症ならなんでもあり(今もあまり変わらないが)
【 日本軍の戦傷病死者は戦死者を上回っている。 】 だから日本軍は防疫に力を注がなくてはならなかった。
また中国の生水は飲めない。そこで設けられたのが給水部隊だった。

中国軍による毒ガス戦の事例も13件、毒物投入の事例は20件、細菌戦は9件あった。
例えば、昭和12年9月7日、宝山城付近にて 【 中国軍はコレラ菌を井戸に投入 】 し
そのため 【 井戸水を飲んだ日本軍及び中国人民数十人が罹患 】 している。

また、昭和13年7月26日、九江においても同様の理由で 【 日本軍129名、中国人民500名の罹患者 】 を出している。
これらは「軍制部兵士署理化研究所において研究・製造が行われた。
《勝岡寛次 SAPIO2001/8/8号》