・「大事な懸け橋失った」 ミャンマー外交に尽力

いつも仕事に一生懸命で、ミャンマーの現状を熱っぽく語る姿が忘れられない――。川崎市の児童殺傷事件で亡くなった外務省職員、小山智史さん(39)を知る40代の男性は「日本とミャンマーの大事な懸け橋を失った」と、やるせない表情を浮かべた。

政府系機関で働き、ミャンマーに関わっている男性が小山さんと出会ったのは2011年ごろ。偶然にも東京外語大でビルマ語(ミャンマー語)を学んだ同窓生だった。

ミャンマーが大好きで、日本との経済協力を推進したいと入った外務省。軍事政権から民政移管した11年には日本企業がミャンマーに殺到、小山さんは両国の窓口として活躍した。男性は「彼は日本で有数のミャンマーの理解者。日本とミャンマーの宝だった」と残念がる。

29日に事件現場で黙とうをささげた日本ミャンマー・カルチャー・センターのマヘーマー所長は「家族でミャンマー語の歌を歌うなど、私たちの国を心から愛してくれる人だった。ミャンマー人の友人からも尊敬されていた」と肩を落とした。

河野太郎外相は29日、外務省で記者団に「ミャンマー語のスペシャリストで大変優秀な若手だった。日本のミャンマー外交を背負う1人だったと思う。本当に残念だ」と惜しんだ。〔共同〕

・川崎殺傷事件、外務省の小山智史さんが死亡。アウン・サン・スー・チーさんの「お菓子担当」に任命されたことも。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/oyama_jp_5cece01fe4b00356fc26c01f

・ဂျပန် ဓားသမား တိုက်ခိုက်မှု ကျောင်းသူတဦး အပါအဝင် ၃ ဦး သေဆုံး
https://burma.irrawaddy.com/news/2019/05/28/192838.html

(小山智史さん)
https://www.nikkei.com/content/pic/20190529/96958A9F889DE6E7E6E2E2E1E7E2E0EBE2E7E0E2E3EB9191E2E2E2E2-DSXMZO4540033029052019CC0001-PB1-2.jpg

2019/5/29 日本経済新聞 9:45https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45400350Z20C19A5CC0000/