・顔認識システムの危険性について我々はどう規制すべきか

・顔認識システムは至る所にある
空港、警察署、世界最大のクラウドプラットフォームなどに組み込まれており、それをどのように使用されているかを管理する連邦規則はほぼありません。これは何年もの間続いていますが、ここ数ヶ月の厄介な出来事のおかげで、この技術がいかに危険なものになっているのかがわかりました。最大のプロバイダーの1つであるマイクロソフトでさえ、議会で技術の使用方法と使用場所について何らかの制約を設けるよう求めたのです。

本当に効果的な顔認識の法の制定にはいくつかの問題に同時に取り組まなければならないと思われます。多くの顔認識アルゴリズムは、アフリカ系アメリカ人、女性、および若者での誤認識率が依然として高く、社会的偏見を抱かせる可能性があることを示唆しています。偏見を超えて、監視装置としての顔認識の影響力は、警察が使用する事に対して一時停止を求める集まりを助長している事です。クラウド開発者のアカウントを持っていれば誰もがアクセスできるようになったため、民間部門のプライバシーに関する問題は無視する事ができなくなりました。

ー中略ー(5名の有識者の話)

・高梨陣平さんのツイート:
"顔識別は規制されるべきか?
ここ数ヶ月の面白話のお陰で顔識別に対する規制を求める声が増えている。MSですら規制法を求めている。
各界の重鎮、NPOから顔識別業界CEO、哲学の教授等々に今が規制すべきタイミングか、警察は使用すべきか、人種に基づく偏りは解決できるかを聞く…"
https://twitter.com/jingbay/status/1034809292736454656

※以下、AFPによる解説

先月、米メリーランド州の州都アナポリス(Annapolis)で発生した銃撃事件の容疑者特定にも、顔認証システムは活用された。容疑者は捜査への協力を拒み、指紋からもすぐには身元を割り出せなかったためだ。「顔認証システムがなければ容疑者特定にもっと時間がかかり、捜査を先に進めることもできなかっただろう」と、同州アナランデル(Anne Arundel)郡の警察幹部は述べた。

 顔認証システムは米国を含む世界各地で、警察の捜査、国境警備などさまざまな目的で利用されており、その役割は増大している。多くの人はこの生体認証に利点があると考えているが、一方で「ビッグ・ブラザー」による監視社会になる不安も引き起こしている。顔認証技術は、特に有色人種の識別ではエラーを起こす可能性があるとの研究結果も発表され、こうした懸念が増大している。

 米ジョージタウン大学(Georgetown University)が2016年に発表した研究で、米成人の2人に1人に当たる1億1700万人が顔認証データベースに登録されているが、データへのアクセス権についての規則がほとんどないことが明らかになった。

 人権擁護活動家は、警察がドローンやボディーカメラ、ドライブレコーダーを使って、「リアルタイム」で顔認証を行えるようにするのではないかと恐れている。

「本当に心配なのは、パトロール警官が法律を守っている米国人を好き勝手にボディーカメラで特定するのではないかということだ」と、米シンクタンク、ケイトー研究所(Cato Institute)の新技術の専門家、マシュー・フィーニー(Matthew Feeney)氏は指摘する。「もちろん技術は向上しているが、SF映画で見かけるほど正確ではない」

 ジョージタウン大の研究では、顔認証アルゴリズムで黒人の顔を識別した際の正解率は、白人の顔に比べ5〜10%低いことが分かっている。http://www.afpbb.com/articles/-/3183956?act=all


THE VERGE Aug 29, 2018, 10:13am
https://www.theverge.com/2018/8/29/17792976/facial-recognition-regulation-rules
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