2018年8月10日 6:33 日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO34035950Q8A810C1000000

【ワシントン=永沢毅】ペンス米副大統領は9日、国防総省で演説し、宇宙空間での軍事活動を担う「宇宙軍」を2020年までに発足させて運用開始をめざす方針を表明した。陸海空軍と海兵隊、沿岸警備隊に続く6番目の軍となる。宇宙開発で優位に立とうとしている中国やロシアの脅威に備える狙いがある。

ペンス氏は「米国は新しい戦場で新たな脅威に直面している。いまこそ宇宙軍を設けるときだ」と創設の必要性を強調。国防総省に担当する国防次官補を置き、国防長官に進捗を報告する。創設には議会の承認が必要となり、必要な経費を来年度予算で確保する。

米軍で新たな部門を作るのは1947年の空軍創設以来という。トランプ大統領は6月、国防総省に宇宙軍の創設を指示し、宇宙での優位確保を訴えていた。