スマートフォンの発達でいつでもどこでもインターネットに接続してネットサーフィンすることが可能となりました。しかし、そのインターネット上で表示されるコンテンツが自分には理解できない言語であった場合、いくらインターネットに接続できても利益を享受することはできません。このように、言語がグローバル化されているインターネットでは使用されている言語が大きな役割を担ってくるということで、インターネット上で使用されている言語と実際に使用されている言語を比較するインフォグラフィックをForbesが作成しています。

How Languages Used Online Compare To Real Life [Infographic]
https://www.forbes.com/sites/niallmccarthy/2018/07/27/how-languages-used-online-compare-to-real-life-infographic/

キリスト教系の少数言語の研究団体・国際SILが公開しているウェブサイトおよび出版物であるエスノローグによると、中国語は世界中で最も話されている言語であり、約12億8000万人もの中国語のネイティブスピーカーが存在しています。この数字はインターネット人口の約16%が中国語話者であることを示しています。

しかし、ウェブテクノロジーの調査を行っているW3Techsによると、インターネット上に存在する「訪問者の多いウェブサイト上位1000個」で使用されている言語の52.9%が英語であることが明らかになっています。現実世界では多くの人々が使用している中国語ですが、ウェブサイト上ではわずか1.8%しか使用されていないそうです。同様に、世界で2番目に多くの話者がいるスペイン語は、約4億3700万人が使用していますが、スペイン語を使用しているウェブサイトの割合はわずか5.1%。日本語は現実世界では9番目に話者が多い言語であり、ウェブサイト上では3.8%と6番目に多く使用されている言語となっています。


興味深いのはドイツ語がインターネット上では2番目に頻繁に使用されている言語であるのに対して、現実世界ではドイツ語話者の数がトップ10にも入らないという点です。

なお、100以上の言語は「ウェブサイトでの使用率」が0.1%未満となっており、一部の活動家や科学者は、「オンライン上では言語の多様性が欠如しているため、インターネットの発展は世界中の多くのローカル言語に死をもたらすことにつながるかもしれない」と警告しています。

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GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180731-how-languages-used-online/