他国での法律は当然のこと、アメリカでは州によってもそれは異なる。
テキサス州の女性が昨年、フロリダ州のビーチで貝を持ち帰ったのだがそれが違法行為となり、
このほど女性には懲役刑が言い渡された。『Miami Herald』『Metro』などが伝えている。

昨年7月13日、テキサス州ダラスのダイアナ・フィスカル・ゴンザレズ(30歳)が
フロリダ州モンロー郡キーウエストのビーチで子供たちと一緒にピンク貝(queen conch)を持ち帰ろうとして拾い集めていたところ、
通行人が目を留め、フロリダ州の「Fish and Wildlife Conservation Commission(魚類野生生物保全局 以下FWC)」に通報した。

FWCのジョン・マーティーノ捜査官がダイアナの滞在先を突き止めて訪れると、
私道にいたダイアナがホースの水で貝を洗っていたところだった。透明のプラスチック容器には40匹のピンク貝が入れられており、
捜査官が確認するとそのほとんどはまだ生きていたという。
ピンク貝はキーウエスト地域において貴重な野生生物とされており、生存が困難なことから触っても海へ戻すよう義務付けられている。
ダイアナは違法行為で逮捕された。

今年の7月13日、

モンロー郡裁判所でダイアナは判事に「州が保護している生物を持ち帰ることが違法だとは知らなかった」と抗弁し、謝罪した。
この主張が判事に認められたダイアナは前科がつくことはなかったものの、8月10日から15日間の服役を言い渡された。
さらに6か月間の保護観察と500ドル(約56,000円)の罰金、268ドル(約30,000円)の裁判所費用の支払いを命じられたという。

■観光客の滞在先で見つかったピンク貝
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http://japan.techinsight.jp/2018/07/ellis05420720.html