(CNN) 性感染症のひとつである梅毒の症例数が英イングランドで
1949年以来最高の水準に達したことが分かった。
イングランドの公衆衛生当局が5日に公表したデータで明らかになった。

今回の報告によれば、2017年に性感染症と診断された症例42万2147件のうち、
梅毒は7137件と前年を20%上回った。08年からは148%の増加となる。
淋病(りんびょう)の件数は22%増の4万6676件だった。

梅毒と淋病が増加する一方、他の性感染症には減少傾向が認められる。
15〜17歳が発症する生殖器いぼの件数は、全国的な予防接種が功を奏して09年以降90%減少した。

イングランド域内にある性病を扱う医療機関が2017年に性感染症と診断した件数の合計は、16年とほぼ同じだった。

性感染症は過去10年で世界的に増加している。オーストラリアでは11年から16年にかけて、
梅毒が107%、淋病が63%の増加をそれぞれ記録した。

米国でも16年に性感染症の件数が過去最高を記録。梅毒、淋病、クラミジアの症例は200万件以上増加した。
原因として保健当局者らは、予防対策や性教育プログラムの予算が削減されたことなどを挙げている。

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CNN
https://www.cnn.co.jp/world/35120404.html