パレスチナの武装勢力とイスラエル軍との間では、一時、激しい武力衝突が起きましたが、
30日になってパレスチナの武装勢力が戦闘を停止することで合意したと発表し、
現地では、事態は沈静化に向かうという見方が広がっています。

パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどの武装勢力は、
29日朝からロケット弾や迫撃砲弾をイスラエルの領内に向けて繰り返し発射し、これに対し、
イスラエル軍はガザ地区にあるハマスの軍事施設や地下トンネルなど65か所以上を空爆し、
戦闘の激化が懸念されていました。

双方の攻撃は30日未明になっても続きましたが、30日早朝になってハマス側は声明を出し、
隣国エジプトなどを念頭に、「複数の仲介者による交渉の結果、戦闘を停止することで合意した」と発表し、
その後、ハマス側のロケット弾による攻撃は確認されていません。

一方、イスラエル側は「停戦合意は結んでいない」と否定していますが、
イスラエル軍の空爆も確認されておらず、現地では、
事態が沈静化に向かうのではないかという見方が広がっています。

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180530/k10011458481000.html