(CNN) 米ペンシルベニア州のゴルフ場でアフリカ系(黒人)の女性5人のプレーの速度が遅いなどとして
管理者側が警官に通報する騒ぎがこのほどあった。

5人はCNNの取材に、女性や少数派への差別行為との怒りを表明。
同州ヨーク郡にある「グランドビュー・ゴルフコース」の会員として初めてのプレーに興じていたという。

5人のうちの1人は警察の聴取に、加齢で能力が衰えプレーが遅かったと認めたものの、
他のゴルファーに迷惑は掛けなかったと指摘。クラブ側の通報の理由は5人が黒人だったためと強調した。
5人の後にいた集団の男性も女性たちのプレーが邪魔ではなかったと証言した。

しかし、クラブの共同経営者は警察に2度通報し、
プレーの時刻表を守らず他のゴルファーのスタート時間を遅らせていたと主張。
5人に近付いた際には警察に連絡し排除するよう大声を上げられたとも説明した。

ノーザン郡の地方警察責任者によると、
通報を受けて出動した警官は警察の所管事項ではないと判断し現場を去っていた。

クラブの共同経営者は騒ぎがあった翌日、5人に電話して謝罪。
ただ、地元紙への声明ではプレーの速度など規則を破る入場者は規定に従い要請して自主的に退去してもらってきたと主張。

黒人女性5人に関しては2度目の接触で規則に準じ立ち去りを求めたが大声になるなどしたため
平和的な事態打開のため警察を呼んだとも説明した。

5人は同ゴルフ場を再び訪れる考えはないと主張。
付近には別のゴルフ場が多くあるとし、人種差別や偏狭な行為には飽き飽きしていると強調した。

画像:プレーが遅いとしてゴルフ場の管理者から警察に通報された5人の黒人女性
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/04/26/c64c6e5180f335c2a059b1bf861caea2/black-women-grandview-golfing-slow-exlarge-169.jpg

CNN
https://www.cnn.co.jp/usa/35118432.html