「毒蛇使いの達人」として世界的に有名なマレーシアの消防士、アブザリン・フシンさん(33)がコブラにかまれて死亡した。同国メディアによると、フシンさんは12日、マレーシア中部で、象を殺すほど強力な毒を持つというコブラを捕獲中にかまれ、病院で治療中だった。

フシンさんは「蛇を操ることができる男」として知られ、コブラとキスをしたり、コブラに曲芸を教えたりする様子がマレーシアだけでなく世界のメディアに取り上げられ、昨年は人気のテレビショー「アジアズ・ガット・タレント」にも出演した。

ただ、これまでに何度もコブラにかまれたことがあり、2015年には2日間意識不明になったこともあった。フシンさんの死亡を受けて、マレーシアのメディアは「ユニークな才能が失われた」と追悼するニュースを一斉に報じた。


2018年3月18日11時17分
https://www.asahi.com/articles/ASL3L355VL3LUHBI007.html