BTS 駅のガラスドアを壊した車いすの男性訴えず

 バンコク都内の高架電車「BTSスカイトレイン」のアソーク駅で3月11日夜、車いすの男性がエレベーター前のガラスドアを殴って壊したことについて、スカイトレインを運営するバンコク・マストランジット・システム社(BTSC)は13日、「我々のサービスによって身体障害者にもたらされたと思われる不快、不便を残念に思う」と発表するとともに、男性(50)を訴えないことを明らかにした。

 男性は身体障害者の権利を認めるよう求める活動家だが、アソーク駅でこれまでと同様にスカイトレインを無料で利用するために身体障害者であることを認める書面に署名を求められ、これを断り、また、チケットを購入してスカイトレインに乗るためエレベーターでホームに行こうとしたが、駅側に阻止されたことを憤り、エレベーター前のガラスドアを拳で殴り、大きなひび割れを生じさせたものという。

 男性は12日に記者会見を行い、ガラスドアを壊したことを認めるとともに、運輸省に身体障害者がスカイトレインを利用しやすくするよう求め、1週間以内に目に見える改善がない場合は同省を訴える構えを見せていた。

バンコク週報
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