【3月11日 AFP】
インドを訪問中のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は10日、
ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)印首相と共に、
インド洋(Indian Ocean)での軍事協力強化を目的とする2国間協定に署名した。

 協定は、両国が互いの戦艦に海軍基地を開放する内容で、中国の領土的野心をけん制する狙いがあるとみられる。

 両首脳は調印後、ニューデリーで共同記者会見を行った。

 マクロン大統領は協定締結を受けて両国の防衛関係は新たな高みに達したと述べた。
また、インド洋は世界の安定が懸かった場所であり、
「太平洋(Pacific Ocean)と同様、(一国による)覇権の場所になってはならない」と指摘。
これは中国を念頭に置いた発言とみられる。

 モディ首相も、インド洋地域は今後「非常に重要な役割」を担うと述べ、協定の重要性を強調した。

 両国はこの日、防衛のほか、宇宙開発、クリーンエネルギーの各分野で多数の合意を締結した。

 マクロン大統領は会見に先立ち、昨年フランス首都パリ(Paris)で行ったモディ首相との会談以降、
2人の間に個人的な信頼関係が築かれたと述べた。

 一方、モディ首相はマクロン氏が9日にインド入りした際、外交的慣習を破り、自ら空港で出迎え、固い抱擁と握手を交わした。(c)AFP

画像:インドの首都ニューデリーでの共同記者会見を前に握手を交わすエマニュエル・マクロン仏大統領(左)と
ナレンドラ・モディ印首相(2018年3月10日撮影)
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AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3166903